タグ:鈴木壮麻 ( 1 ) タグの人気記事

フランケンシュタイン '17 1/28 17:00~

2017年最初の観劇はこちらでした☆★中川晃教ビクター×加藤和樹アンリの東京千秋楽!!!
レポを書く上で、ネタバレもありますのでご注意を!!

d0034432_22453031.jpg
d0034432_22455046.jpg




【総括】

もとは韓国で上演されたミュージカル。全体を通して『ジキル&ハイド』がちらちらするようなストーリー展開に合間の楽曲はTDVを連想させ…初めてって気のしないミュージカルでした。ストーリー自体は分かりにくさなどはあまりないのですが、主要キャスト陣が一人二役をやるということから、全く違う役を演じていながらも表裏一体の部分もあるのではないかと考えさせられたり、ラストを観てじゃあ、どうすればよかったんだろう…葬儀屋に頭を取りに行かなければ?ビクターの父がそもそもこんな悲劇を生みだした?と考えればきりがないような深い作品でした。解釈を観客に委ねてる部分もあるんでしょうね。そういう意味では複雑で分かりにくいのかもしれません。二役合わせると、どの人物にも共感ができるような節もある不思議な作品でしたね。また、二役やることで、一方の役では恋人役であったり姉弟だったり全く関わりがなかったりしていたキャスト同士が二幕で一緒に歌っていたりっていうのも面白いところですね。例えばビクターとエレン、ビクターとジュリアなんかはすぐ思い浮かびますが、カトリーヌと怪物なんて一幕ではほとんど絡みがないですよね。そういう楽しみ方もありますね。
そしてこの作品の素晴らしさは、キャスト陣のレベルの高さ。私自身はもとからアッキーと加藤さんと壮麻さんがお気に入り俳優さんたちですが、お三方以外も期待を裏切らず♪アッキーのパワーに圧倒され、壮麻さんのおちゃめさにクスっと笑わせてもらいましたが、何といっても加藤様の体当たりの演技が頭を殴られるくらいの衝撃でした。こんな鬼気迫る、死に物狂いの演技のできる俳優がいるのかと……。



【キャスト別感想】


中川晃教ビクター・フランケンシュタイン/ジャック


ジャージー・ボーイズで感動して以来のアッキーでした。読売演劇大賞と作品賞受賞のおめでたいニュースもありましたね!!本題と逸れてしまいますが少しだけ。ノミネートされた時点から絶対取る!というかファンの私からの取って!!の気持ちは常にありましたが本当に受賞されると感激しますね!フランキー役はやはりきついみたいで新たなフランキーが出てきてくれることを期待、とアッキーのインタビュー記事に書いてありましたがうむむ…現時点ではそれはかなり難しいのでは?って思いました。アッキーはホント神の声!醸し出す雰囲気も何もかも特別なんですよね。でも、アッキー自身がその発言をすることはかなり意味があると思います。次世代に期待が膨らみますね!
すみません、本題に戻ります。このビクターという役も歌唱力が、という以前に役柄が天才の役。根底に愛があるとはいえ、狂った研究内容に世間の評判は悪い。アンリからも最初咎められるが、次第に友情、そして畏敬の念も持たれるようになる。その思いがビクターを守る冤罪へと向かわせる…。アンリをそこまで追い詰める(アンリは追い詰められているという感情ではないみたいだけれど)に値する天才研究者ですね。いつもの突き抜けた叫びのようなものは今回の役にはあまりありませんでしたが、そのおかげでアンリが引き立つ!それも計算の内でしょうか?!♪偉大な生命創造の歴史が始まる、や♪絶望、はショーストップ状態の拍手でしたね!!!高低駆使してド迫力でした!!♪偉大なる~は動画でもあって何度も繰り返し見ていましたが、作中の歌の入れるタイミングがまた素晴らしい!アンリの♪夢の中で、の前に別れの言葉を交わすビクターとアンリですが、アンリが歌ってすぐに処刑された、その直後なんですよね。本当にすぐです。余計なセリフは挟まずに始まるのが、ビクターが研究に一直線で切羽詰まっているような、悲しすぎて言葉を紡ぐこともできないような、色々な感情が見えてくるような気がします。ジャック役は難曲を見事に歌いきっていましたが、あまり出演がなく、もっと観たかったです!!



加藤和樹アンリ・デュプレ/怪物


総括にも書きましたが、とにかく衝撃の一言に尽きます…。ロミジュリのティボルトやレディ・ベスのロビンのようなどこか気高い空気をまとった気品のあるキャラクターはアンリ役の時には堪能できますが、舞台ののっけから既に裏切られてますけどね~!アンリとビクターの男との友情を見ていると怪物になって以後は悲しくてたまらなかったです。ストーリーは多少予習してから観に行ったので、♪夢の中では本当に辛い。そんな優しげな顔で歌わないで。もっと苦しい顔してって思ってしまうくらい美しいシーンです。怪物になってからはろくに歩くこともできず、しゃべることもままならない。生きているというより、飼われていることで何とか生かされているような状態。そんな時のカトリーヌとの絡みは一筋の光ですね。
まだ脇役というイメージの強かった時の加藤さんを観ている時から光るようなところのあった俳優さんだと思っていましたが、今後も出演している作品は観ていきたいって思ってしまいました。



音月桂ジュリア/カトリーヌ



おしとやかなジュリアにこれまた怪物とろくに変わらない扱いしか受けないカトリーヌ。住む世界の違う二人のはずですが、お互いがお互いに会ったとしたら憧れる存在になるのでは?というような感じもしました。ジュリアは研究に明け暮れて優しさのかけらも見せないビクターに対して感情を押し殺していますが、本当はあなたの味方よ、見守っているわよって強く伝えたいはず。『ジキル&ハイド』のエマに近い存在ですよね。でも、うまく伝えられず、エレンとその思いを共有することしかできない。2幕では、感情表現のストレートな役。ひどい仕打ちを受けるし自由もないけれど泣きたいときは泣いて言いたいことは言い放つ。音月さんがこの二役を演じることでエマの中にルーシーが同居しているような錯覚に陥る。音月さんはカトリーヌの方がのびのびと演じていましたし、印象的でしたね。



鈴木壮麻ルンゲ/イゴール



ルンゲは本当にお茶目でかわいらしくてビクターに全く相手にされていなくて(笑)ルンゲに注目して観劇リピされている方はアドリブに笑わせてもらっていたんだろうな。1幕でいう日替わりメニューは毎日変わるみたいですし!アンリに何であなたはお坊ちゃま(ビクター)の心に入ってゆけるのですか?みたいな台詞が哀愁漂ってましたね(笑)
イゴールは、ぜっんぜん喋ってくれやしない(笑)でも一言ん、だかうん、だか言った時の声が紛れもなく壮麻さんのお声でしたーーー(笑)



相島一之ステファン/フェルナンド



観ている側からすれば、もっとビクターのことを分かってあげてって思いますが、実は一番まっとうな考えを持っているのかも。相島さんはフェルナンドの方が楽しそうだったかな(笑)




濱田めぐみエレン/エヴァ




回想シーンの歌の旋律が素敵!濱田さんの声質ともよく合っていて、いつまでも聴いていたい感じ。天才で孤独な弟を心から助けたいと思っている姉の愛が伝わってきました。ジュリアと思いは共通なのですが血縁があるが故の一味違った愛情ですね。最期が悲しすぎました。エヴァはどすのきいた激しい役柄でジキハイでのルーシーはこんな感じだったのかしら?と思いながら観ていました。皮肉にもエレンとして身を案じているビクターのもう一つの役、ジャックと夫婦(書きながら分かりにくいーと感じてしまいます(笑))。冷徹な女はジャックとうまが合う様子(というか、尻に敷いてる?)。その配役がまた面白いですよね!



難波拓臣リトル・ビクター





齋藤さくらリトル・ジュリア



いずれも『ライオンキング』のヤングシンバとヤングナラまではいかかなくとも結構出番の多い役。どちらの方もあどけなさが少し垣間見えつつもしっかりとした歌唱力でお上手でした。回想シーンでリトル・ビクターが夢中で読んでいる難解な本をリトル・ジュリアが取り上げて読んでしまうところ、ミュージカルをたくさん観られている方ならほとんどがレミゼのマリウスとエポニーヌの強奪のシーンに見えたのではないでしょうか(笑)




↓よろしかったらお願いいたします!!!
d0034432_12485916.gif

[PR]

by mari-tak | 2017-02-18 23:57 | Trackback | Comments(0)